ゼレンシキー宇大統領、ロシア軍の記録的攻撃を受け「痛みを感じさせる」対露制裁発動を要請
ウクライナのゼレンシキー大統領は9日、前夜ロシア軍が記録的な数の無人機・ミサイルを使った攻撃を行ったことを報告した上で、パートナー国に対してロシアに対する「痛みを感じさせる」制裁の発動を呼びかけた。
ゼレンシキー大統領がXアカウントに書き込んだ。
ゼレンシキー氏は、「私たちの町に対するロシアの新たな大規模攻撃だ。741点という空の目標は1日で最大数だった。728点は、様々な無人機で、その内300機以上が『シャヘド』、そしてミサイルは、『キンジャル』と『イスカンデル』が13弾だ。大半の目標は撃墜された。私たちの迎撃用無人機が使われ、数十の撃墜がある。この技術を拡大している。移動射撃班も活動し、こちらも数十の撃墜がある。全ての戦士たちに、その正確さに感謝する。現在、ウクライナの多くの州でロシアの夜間攻撃の被害の除去が続いている。主な攻撃先はルーツィクだった。損傷は、ドニプロペトロウシク州、ジトーミル州、キーウ州、キロヴォフラード州、ミコライウ州、スーミ州、ハルキウ州、フメリニツィキー州、チェルカーシ州、チェルニヒウ州でも確認されている」と報告した。
また同氏は、「これは見せしめ的攻撃である。今、平和達成、停戦の試みが行われ、ロシアだけが全てを拒絶している中での攻撃なのだ」と指摘した。
同氏はその上で、「制裁が必要なことのさらなる証拠である。戦争3年以上にわたり、モスクワの戦争機構に燃料を注いできた石油に対する痛みを感じさせる制裁だ。その石油を購入し、殺戮に資金を提供する者に対する二次制裁もだ。パートナーたちは、ロシアが、さらなる攻撃ではなく、戦争終結について考えざるをならなくなるべく、圧力をかける方法を知っている。平和を望む一人一人が行動せねばならない」と発言した。
これに先立ち、ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、8日夜から9日朝にかけて自爆型などの無人機728機とミサイル13弾でウクライナを攻撃していた。