ロシア軍、ウクライナ各地を無人機で攻撃 北部で死者5名
ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、4日夜から5日朝にかけて同国各地を自爆型無人機で攻撃した。
北部チェルニヒウ州プリルーキでは、未明の大規模攻撃により、児童1名を含む5名が死亡した。チャウス・チェルニヒウ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで報告した。
チャウス氏は、「本日未明、敵は自爆型無人機(暫定で、6機以上の「ゲラニ」タイプの無人機)でプリルーキ市を攻撃。爆発により住宅街の建物が破損した」と伝えた。
同氏はまた、暫定情報で、5名が死亡、内2名が女性、1名が児童で、遺体が瓦礫の下から見つかったと報告した。さらに、現時点で6名の負傷者が出ており、病院へ搬送されたという。
東部ハルキウ州の州都ハルキウでは、大規模な無人機攻撃により、住民19名が負傷した。シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官がフェイスブック・アカウントで報告した。
シニェフボウ氏は、昨夜ロシア軍はハルキウ州にてハルキウ含む4つの自治体を攻撃したとし、負傷者が合計で20名(ハルキウが19名、イジューム1名)出たと伝えた。
ハルキウ市内は、キーウシキー地区とスロビツィキー地区が7機の無人機で攻撃されたという。
ハルキウ市内の被害 写真:ハルキウ州軍行政府
さらに、ロシア軍は、ハルキウ州を「イスカンデルM」1弾、「Kh35」2弾、不明のミサイル1弾、誘導航空爆弾2弾、無人機「ゲラニ」8機、「シャヘド」8機、不明の無人機7機、FPV無人機1機で攻撃してきたという。
また、ハルキウでは、集合住宅複数、自動車5台、ガソリンスタンドが損傷。クプヤンシク地区では民家1軒損傷したという。
東部ドネツィク州スロヴヤンシクでは、5日未明のロシア軍の無人機攻撃にて、国家非常事態庁の職員1名が負傷した。リャフ・スロヴヤンシク市軍行政府長官がフェイスブック・アカウントで伝えた。
同市は、6機の無人機「ゲラニ」で攻撃を受けたという。