ウクライナ保安庁、「蜘蛛の巣」作戦の新しい動画を公開

動画

ウクライナ保安庁(SBU)は4日、1日に同庁がロシア領内4地点で実施し、ロシア軍の軍用機41機を破壊・損傷させた特殊作戦「蜘蛛の巣(パヴティーナ)」の新しい動画を公開した。

SBUがXアカウントなどのソーシャルメディアで動画を公開した

SBUは、「ゼレンシキー大統領個人が監督し、マリュクSBU長官が実現した特殊作戦『蜘蛛の巣』の結果、41機のロシア機が損傷した。その内かなりの数が不可逆的に破壊され、またいくつかの損傷機は修復に何年もかかるだろう」と指摘している。

動画には、ロシアの飛行場「ベーラヤ」「ジャギレヴォ」「オレニヤ」「イヴァノヴォ」に対するSBUのFPV無人機の攻撃の場面が映っている。これらの飛行場は、ウクライナの町々に対する攻撃を行ってきた戦略航空機の拠点となっていたところであり、損傷を受けた航空機の中には「A50」「Tu95」「Tu22」「Tu160」「An12」「Il78」があった。

作戦中には、AIアルゴリズムと操縦士の手動介入を組み合わせた、現代的な無人機制御技術が使われたという。

SBUは、「特に、信号を失った無人機の一部は、事前に計画されたルートに沿ってAIを使用してミッションを遂行した。そして、具体的に定められた目標へと接近し、接触したら、戦闘部分が自動的に作動した」と説明している。

その上でSBUは、今回の特殊作戦の結果として、損傷を受けたロシア軍の装備品の推定総額は70億ドルを超えると主張している。