ロシア軍、ウクライナ北部スーミを多連装ロケットシステムで砲撃 3名死亡、20名負傷

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ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、3日朝同国北部のスーミを長射程の多連装ロケットシステムで砲撃した。現在までに、市民が3名死亡、児童2名を含む20名が負傷したことが判明している。

スーミ市軍行政府がテレグラム・チャンネルで報告した

報告には、「死者数は3名に増加。児童2名を含む、20名の負傷が判明している」と書かれている。

国家非常事態庁は、テレグラム・チャンネルにて、市内の1地区にて、砲弾が道路の表面に着弾し、自動車1台が炎上したと伝えた。

また、市内の別の小地区では、集合住宅が破損したが、大規模な破壊や火災は発生しなかったという。さらに、民家3軒、倉庫、ガレージ、自動車4台、病院の建物1軒が破損したという。

スーミ州軍行政府は、テレグラム・チャンネルにて、暫定情報では、スーミへの同攻撃は朝9時頃、長射程の多連装ロケットシステムで行われたと伝えている

ゼレンシキー宇大統領もまた、ソーシャルメディアで、このスーミへの攻撃につき報告した

ゼレンシキー氏は、「ロシア軍は、スーミに対して野蛮な攻撃を行った。市内の普通の通りに対して、多連装ロケットシステムで攻撃したのだ。民間人に対する全くもって意図的な攻撃だ。現在、救助作業が続いている。多くの負傷者が出ている。現時点で、3名が死亡している。遺族と近親者に哀悼の意を表する。犠牲者皆を助けるために全ての当局が活動している」と伝えた。

また同氏は、多連装ロケットシステムの砲弾が少なくとも1つ爆発していないことがわかっているとし、同砲弾は9階のアパートの壁を通過してきたと指摘した。その際同氏は、これが「ロシアの戦争終結『願望』について知るべきことの全てだ」と皮肉を述べた。

同氏はその上で、米国、欧州、世界の力のある全ての国による断固とした行動がなければ、プーチンは停戦に同意することすらないと指摘した。そして同氏は、「ロシアはウクライナの町や村への攻撃を1日たりと止めていない。毎日私たちは、ロシアのテロで人々を失っている。毎日ロシアは対露制裁の強化と、私たちの防衛支援の増加のための理由を提供している。そして、私は、そのような議題を推進してくれている世界の全ての人に感謝している。侵略と殺人に関する制裁と、ウクライナ人の命を守る支援という議題だ」と伝えた。