ロシア軍、ウクライナを自爆型無人機で攻撃 南部で12歳の女児が死亡
ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、29日未明同国各地を自爆型無人機で攻撃した。南部ドニプロペトロウシク州では、同攻撃により12歳の女児が死亡した。
リサク・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官がフェイスブック・アカウントで報告した。
リサク氏は、ロシアが同州を再び無人機で大規模攻撃を行ったと伝え、ウクライナの防衛戦力は、7機の無人機を同州上空で撃墜したと報告した。
同時に同氏は、同攻撃により同州サマール地区フビニハ共同体で、12歳の女児が死亡、また6歳の女児と2名の成人が負傷したと伝えた。
同自治体では、民家と経済施設が部分的に破壊され、他の民家とガレージが破損したと伝えた。
同氏は、その他州内の複数自治体での被害を伝えている。
国家非常事態庁は、テレグラム・チャンネルにて、サマール地区でロシア軍の無人機が民家に着弾したと報告し、瓦礫の下に児童が埋まっていると伝えた。
また、首都キーウの市軍行政府は、テレグラム・チャンネルにて、防空戦力は29日未明にキーウに飛来した9機の無人機を撃墜したと伝えつつ、市内で3名が負傷したと報告した。
行政府は、「過去24時間、首都では空襲警報が3回発令された。弾道兵器使用の脅威と敵の自爆型無人機の攻撃脅威によってだ。キーウ郊外と首都上空における未明の無人機攻撃により、11機の的無人機が確認された。その内9機は防空手段により撃墜された。2機はレーダー上で消失した」と伝えた。
また発表には、重要インフラ施設への被害は出ていないと書かれている。
キーウ市内では、撃墜された無人機の落下により、デスニャンシキー地区の休暇施設敷地内で火災が確認。さらに、建物と自動車の破壊・破損が生じたという。
行政府は、「3名が現場で治療を要請した。病院搬送はない」と伝えた。
ウクライナ空軍は、フェイスブック・アカウントで、ロシア軍は28日夜から29日朝にかけて、100機の自爆型無人機及び自爆型に似せた模倣機を発射し、その内ウクライナ軍は37機を撃墜したと報告した。
報告には、28日23時から29日8時30分にかけて、ウクライナ側は37機の無人機を東部、北部、南部、中部で撃墜、また他47機は飛行中に消失した(被害なし)と書かれている。同時に同攻撃で、ハルキウ州、ドネツィク州、ドニプロペトロウシク州、キーウ方面に被害が出たと報告されている。