「本当に完全な停戦が生じるなら、復活祭後もそれを継続することを提案する」=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は19日、ロシアが完全かつ無条件の停戦を始めるなら、ウクライナは行動を同様の行動をとるとし、沈黙には沈黙を、攻撃に対しては防衛をしていくとし、本当に完全な停戦が生じるなら、復活祭後もそれを継続することを提案すると述べた。
ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで伝えた。
ゼレンシキー氏は、30日間の完全かつ無条件停戦のフォーマットの提案はロシアから返事のないまますでに39日が経過していると喚起し、「米国がその提案を行い、ウクライナはをそれを肯定的に受け止めたが、ロシアは無視してきた」と指摘した。
そして同氏は、「もし今ロシアが急に完全かつ無条件の停戦フォーマットに本当に加わる準備があるのなら、ウクライナは、ロシア側の行動に、対称的に行動していく。停戦には停戦で応じ、攻撃には、攻撃に対する防衛で応じる。もし完全な停戦が本当に生じるなら、ウクライナはそれを復活祭の4月20日の24時間が終わった後もそれを継続することを提案する」と強調した。
そして同氏は、それによりロシアの本当の意向を示すことになるとし、なぜなら30時間の停戦はニュースの見出しにとっては十分であっても、本当の信頼強化の措置としては不十分だからだと指摘した上で、30日間の停戦であれば平和にチャンスを与え得ると指摘した。
同氏は加えて、「軍総司令官の報告によれば、今のところ、前線のいくつかの地点ではロシアの襲撃行為が続いており、ロシアの火砲は沈黙していない。そのため、モスクワからの言葉に対する信頼はない。私たちは、モスクワがどのように印象操作を行うかを大変よく知っており、常にあらゆることへの準備がある。ウクライナ防衛戦力は、対称的に対応しつつ、合理的に行動していく。ロシアの攻撃1つ1つに十分な対応が行われる」と強調した。
また同氏は、シルシキー軍総司令官が具体的方面での状況に関する前線の旅団やその他分隊と対話をした後、シルシキー氏から19日21時30分と22時に詳細な報告が行われると伝えた。
これに先立ち、ロシアの首長のプーチン氏は、復活祭の間に対ウクライナ戦争の「停戦」を行うと一方的に発表していた。BBCロシア語版が報じた。
その際プーチン氏は、「ロシア連邦は停戦の間あらゆる戦闘行為を止める。キーウの対応した行動を待っている」と発言していた。
その際同氏は、ロシアは4月19日18時から21日0時までの30時間全ての戦闘行為を止めると述べていた。