ロシア軍、夜間にウクライナ東部・南部の都市を攻撃 各地で負傷者
ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、8日から9日にかけての夜間、同国の南部や北部を自爆型無人機で攻撃した。
南部ドニプロ市では、この無人機攻撃で15名が負傷した。リサク・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官が報告した。
リサク氏は、9日未明、ロシア軍がドニプロ州に対して大規模な無人機攻撃を行ったとし、ウクライナ防空戦力はその内11機を撃墜したと伝えた。
同時に、ドニプロ市では、同攻撃で15名が負傷、その内8名が病院へ搬送されたとし、ほとんどが中度の負傷で、1名が軽度の負傷だという。
ドニプロへの無人機攻撃の被害 写真:ミコラ・ムヤクシコウ/ウクルインフォルム
ドニプロ市内では、民家15軒、集合住宅4軒、自動車約20台が破損。複数の企業の敷地内に破壊あり。行政庁舎とインフラも破損したという。
その他ドニプロペトロウシク州クリヴィー・リフ地区アポストロヴェへも無人機攻撃があり、民間企業が破損したという。犠牲者はなし。
州内では他、ニコポリとマルハネツ共同体で無人機の着弾があり、スポーツ施設が破損。こちらも犠牲者は出なかったという。
東部ハルキウにて、チュベンコ検察報道官は、ロシア軍が同市オスノヴヤンシキー地区、インドゥストリアリニー地区、シェウチェンキウシキー地区、キーウシキー地区を攻撃したと報告した。
ハルキウへの大規模無人機攻撃の被害 写真:ヴヤチェスラウ・マジイェウシキー/ウクルインフォルム
キーウシキー地区では、建物が約10軒破損。また市民が2名負傷したという。
敵は攻撃に「ゲラン2」を使ったと報告された。
東部ドネツィク州クラマトルシクでは、フィラシュキン州軍行政府長官が、フェイスブック・アカウントで、ロシア軍の無人機攻撃で、児童1名を含む3名が負傷したと報告した。
フィラシュキン氏は、夜間、クラマトルシク氏はロシア軍の大規模攻撃を受けたとし、負傷したのは11歳の女児、34歳の母親、55歳の祖母だと報告した。
被害については確認中だとし、被弾現場では政権関係者、警察官、救助隊員などが活動しているという。
ドネツィク州検察は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍のクラマトルシク攻撃は、8日23時10分に行われたとし、敵は自爆型無人機で集合住宅を攻撃、火災が発生したと報告した。
55歳の祖母と11歳の孫は手、足、顔に火傷を負い、34歳の母親は足を負傷したという。
ウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍は昨晩55機の無人機で攻撃してきたとし、ウクライナ側はその内32機を撃墜、他8機が飛翔中に消失したと報告した。
同時に、空軍も同攻撃により、ハルキウ州でドニプロペトロウシク州で被害が出たと報告している。