ロシア軍はウクライナ北部スーミ州の国境を突破しようとしている=国境警備庁

ウクライナのデムチェンコ国境警備庁報道官は3日、ロシア軍はウクライナ北部スーミ州の国境を突破し、ウクライナの部隊への補給路を切断しようとしていると発言した。

デムチェンコ国境警備庁報道官がテレビ番組出演時に発言した。

デムチェンコ氏は、ウクライナ防衛戦力がロシア領クルスク州で作戦を実施している方面で、ロシア軍がウクライナ国境へと接近し、補給路を切断しようとウクライナ領に侵入しようとするのは初めてのことではないと発言した。

その際同氏は、「敵は、自治体ネヴェンケ方面で襲撃班によって私たちの領土へと突破したり、活発な戦闘地域を拡大したりしようとしている。しかし、私たちの部隊は、国境警備庁の部隊も、その他の防衛戦力の部隊も、ウクライナ領での敵の足場作りや戦力集結を阻止すべく、最大限の攻撃を加えている」と伝えた。

同氏はまた、現在防衛戦力の課題は、敵をウクライナ領の深部へと進ませず、クルスク州で作戦しているウクライナの部隊への補給を行うための補給路を切断されるのを防ぐことだと指摘した。

そして同氏は、「それは大規模襲撃ではない。敵はクルスク州でウクライナ防衛戦力を撃退しようとしており、敵は何よりその州内で側面から私たちの部隊に圧力をかけており、それ後で、国境を超えて、ウクライナ領へと進み、戦闘圏を拡大しようとしている」と説明した。

これに先立ち、2月28日、国家安全保障国防会議(NSDC)傘下偽情報対策センターは、ロシア占領軍が歩兵グループで車列の使用なくスーミ州への国境に向けて襲撃行為を行なっているが、突破はされていないと報告していた。