ロシア軍は昨夜267機の無人機をウクライナに発射 過去最大の数=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は、23日未明にロシア軍がウクライナに対して、これまでで最大の数となる267機の無人機で攻撃を仕掛けてきたと報告した。
ウクライナのゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントで伝えた。
ゼレンシキー大統領は、「毎日私たちの人々は空のテロと対峙している。全面戦争3年を迎える直前に、ロシアはウクライナに対して267機の攻撃型無人機を使用した。イランの無人機がウクライナの町や村を攻撃し出して以来、最大の攻撃である。過去1週間では、合計で約1150機の攻撃型無人機、1400弾以上の誘導航空爆弾、35弾の様々なミサイル(編集注:で攻撃が行われた)」と伝えた。
また同氏は、それらの攻撃に毎日対抗している、航空機、地対空ミサイル部隊、電子戦部隊、機動射撃班、空軍、防衛戦力、さらに攻撃被害から人々を救っている国家非常事態庁、医療班、警察の職員に謝意を伝えた。
その上で同氏は、「戦争は続いている。人の命の防衛を強化するためには、防空支援のできる完全に全ての人々が作業せねばならない。ウクライナのための永続的で公正な平和を近付けるには、最大のことを行わねばならない。それは、全てのパートナーが団結すれば可能となる。欧州全体の力、米国の力、信頼できる平和を求める全ての人の力が必要だ」と強調した。
ウクライナ空軍もまた、テレグラム・チャンネルで、22日夜から23日朝にかけてのロシア軍の無人機とミサイルによる攻撃について報告した。
空軍は、22日19時以降、ロシア軍は267機の自爆型無人機「シャヘド」や様々な攻撃型を模倣した無人機を、ロシア領オリョール、ブリャンスク、クルスク、シャタロヴォ、ミレロヴォ、プリモルスコ=アフタルスクと、一時的被占領下クリミアのチャウダから発射し、さらに3弾の弾道ミサイル「イスカンデルM/KN23」をクリミアから発車してきたと報告した。
23日8時の時点で、ウクライナ側は138機の無人機を撃墜。迎撃戦は、ハルキウ州、ポルタヴァ州、スーミ州、キーウ州、チェルニヒウ州、チェルカーシ州、キロヴォフラード州、ジトーミル州、フメリニツィキー州、リウネ州、ミコライウ州、オデーサ州、ドニプロペトロウシク州で行われたという。
さらに119機は飛翔中に消失(悪影響なし)、他3機はベラルーシへ、1機はロシアへと飛来していったと報告されている。
同時に、同攻撃によりドニプロペトロウシク州、オデーサ州、ポルタヴァ州、キーウ州(キーウ市含む)、ザポリッジャ州で被害が出ているとのこと。
写真:空軍