ロシア黒海艦隊の哨戒艦「セルゲイ・コトフ」、ウクライナの無人艇で破壊

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ウクライナ国防省傘下情報総局は5日、ロシア海軍黒海艦隊の哨戒艦「セルゲイ・コトフ」を無人水上艇で破壊したと発表した。

情報総局広報室が伝えた

発表には、4日から5日にかけての夜間、情報総局特殊部隊「グループ13」が露黒海艦隊の哨戒艦「セルゲイ・コトフ」を攻撃したと書かれている。

今回の作戦は、ウクライナ海軍と協力し、ウクライナ・デジタル移行省の支援を受けて実施したものだという。

「セルゲイ・コトフ」は無人艇「マグラV5」の攻撃を受けて船尾、右舷、左舷を損傷。攻撃は、ケルチ海峡近くのウクライナの領海で行われたと書かれている。

破壊された同艦の価格は、およそ6500万ドルだと説明されている。

また、同日、情報総局のユソウ氏は、「ラジオ・スヴォボーダ」の番組出演時に、破壊された哨戒艦には、対空ミサイルが搭載される予定だったと伝えた

ユソウ氏は、「それは6000万ドル以上する新しい艦船だ。その型の艦船は2017年に任務に配備されており、敵には同艦を用いた計画があった。哨戒艦としてだけでなく、その艦船に防空ミサイルシステムを搭載する計画があり、そのような試みはすでに行われていた。そのような船が減れば減るほど、その船に搭載される防空システムも少なくなり、つまるところ、ウクライナ安全保障・防衛戦力にとっての機会が増えるわけだ」と発言した。

同氏はまた、「セルゲイ・コトフ」は、2022年に撃沈した黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」とともにズミーニー島襲撃に参加していた艦船だと説明した。

その他同氏は、ウクライナ防衛戦力が「セルゲイ・コトフ」を攻撃したのは今回が初めてではないとし、昨年7月と9月にも攻撃が行われていたと伝えた。

同艦の乗員について、ユソウ氏は、一部の船員が避難できた可能性はあるとし、それは沿岸に10台の救急車が駆けつけたことからわかると述べた。

これに先立ち、ウクライナ国防省傘下情報総局は2月14日にも、ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」を撃沈したと発表していた