「ロシアの弱体化は同国を他国にとって安全な存在にする」=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は29日、ロシアの弱体化は同国を他の国にとって安全な存在にし、ロシアの敗北はウクライナにおける戦争の問題を解決すると発言した。

ゼレンシキー大統領が欧州理事会会合へのビデオ演説の際に発言した。ウクライナ大統領府広報室が伝えた

ゼレンシキー氏は、「歴史が示すのは、侵略の失敗は常に独裁者を弱体化させるということだ。正にそれが私たちが今ロシアで見ていることである。私たちは、私たちの必要とする彼らの弱さを目にしている。ロシアが弱くなればなるほど、そこの首脳は暴動や反乱を恐れるようになり、私たちを苛立たせるのを恐れるようになる。ロシアの弱体化は同国を他者にとって安全な国にし、同国の敗北はこの戦争の問題を解決する」と発言した。

同氏はまた、今週自身は、最も多くの戦闘作戦が行われているウクライナの2州、東部ドネツィク州と南部ザポリッジャ州を訪れたとし、そこでは攻勢作戦も防衛作戦も行われており、高い集中度の戦闘と最大の英雄的行為が生じていると伝えた。

同氏は、「私たちの戦士は全くもって素晴らしい。私は彼らを誇っている。現在陣地におり、ロシアの襲撃を撃退し、ロシアのテロリストを殲滅している一人一人をだ。私たちは、占領者から自国の大地と人を解放することができており、それが最も大切なことである」と強調した。

写真:大統領府