ウクライナ南部ザポリッジャ原発がロシア軍砲撃により再び外部電源喪失

ウクライナ南部のザポリッジャ原子力発電所は、22日未明のロシア軍の砲撃により、ドニプロウシカ高圧送電線が切断されたことにより外部電源を喪失し、自動でディーゼル発電に切り替わった。ロシアが全面侵略戦争を開始し、同原発を占拠してから、同発電所が外部電源を喪失するのは7回目。

ウクライナの原子力発電公社「エネルホアトム」がテレグラム・チャンネルで伝えた

発表には、「5月22日未明の露シスト(編集注:ロシア+ファシストの造語)たちの非常識なテロ砲撃の結果、5時26分、一時的に占拠されているザポリッジャ原発を稼働させるための750kWのドニプロウシカ高圧送電線が切断された。ウクライナの同発電所を露シスト(編集注:ロシア+ファシストの造語)テロリストたちが占拠を始めてから、全面停電体制に移行するのは今回で7回目である」と書かれている。

また、同社は、原子炉冷却作業のために必要な外部電源を喪失してから、原子力発電所のディーゼル発電機が自動で稼働を始め、予備燃料は10日間分残っていると伝えた上で、「カウントダウンが始まった」とし、その間に外部電源が復旧されることができない場合には、世界にとって放射線被害をもたらす事故が生じ得ると指摘した。