ダニーロウ宇安保会議書記、「ウクライナの反攻に問題発生」との米報道にコメント

ウクライナのダニーロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は14日、ロシアに対する領土面での譲歩の提案はいかなるものも受け入れられないと発言した。

ダニーロウ書記がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。

ダニーロウ氏は、「クリミア、ドネツィク・ルハンシク両州をそっとしておくべきだとかいう提案や、その他の提案は、私たちの国の観点からは受け入れられるものではない。私たちには、憲法があり、憲法によって国境が定められている。そして、私たちには、モルドバのようにロシアの戦闘員が領土の一部にいる状況になれば、国家の発展が一切不可能となるということにつき明確な理解がある。領土の問題がある国には資金が投じられない。それはモルドバで証明されているし、ジョージアで証明されているのだ」と発言した。

同氏はまた、米ワシントンポスト紙などが、ウクライナの反転攻勢に問題が生じているかのような主張の報道をしたことにつき、「それは全て事実に反する。今、新しい段階が始まろうとしているのだ…。確かに、状況は困難だ。私たちはもう1年以上も大国と戦争をしている。ただし、領土面での大国であって、知能の面ではない。私たちは、困難が続くことはわかっているが、それは最初からわかっていることだ。パートナーたちには支援について感謝している。しかし、現在事実に反するような情報の提示によって状況を揺らがされることは、あまり気分の良いものではない」とコメントした。

これに先立ち、13日、ワシントンポスト紙が、ウクライナの練度の高い兵力や弾薬が不足してきており、軍や政権内に悲観的なムードが高まっているとする記事を出していた。

写真:大統領府