ゼレンシキー宇大統領、ブリュッセル訪問の可能性につき「ロシアの報復のリスクがある」

ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、ブリュッセルを訪問したいとは思っているが、そのような渡航には大きなリスクがあると発言した。

ゼレンシキー大統領がキーウで開催されたウクライナEU首脳会談の共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、ブリュッセル訪問の準備があるかと質問されると、「私は、本当にとても行きたい。しかし、ロシアの報復による大きなリスクがあるのだ。私は、取引をしているわけでは全くなく、しかし私がどこかへ行くには大きなリスクがあるのだ。優先課題については私はもう話した」と発言した。

同氏はまた、ウクライナを離れる可能性があるのは、武器提供に関する合意と支援への感謝を表明する時だとし、「率直に言おう。戦争が始まってから、私は武器のために動いている。あるものは公になっており、あるものはそれほどでもない、あるものはすぐに発表され、あるものは社会は後で目にしている。(中略)私は米国へ行った。その理由(武器提供)が第一だ。2つ目の理由は、米国の大きな支援への私たちの民の感謝だ」と伝えた。

またゼレンシキー氏は、現在長射程武器が戦局を変え得るものだと指摘した。

なお、3日、キーウでは、第24回ウクライナEU首脳会談が開催された。同首脳会談は毎年開催されているものだが、今回はロシアのウクライナに対する軍事侵略が始まって以降初めてのものとなった。

フォンデアライエン欧州委員長は同日の共同記者会見で、ウクライナのEU加盟には時間制限はないが、協議を始める前に達成しなければならない目的はあると発言した。

写真:大統領府