米国、国連安保理に北朝鮮によるロシアへの武器輸送の証拠となる衛星写真を提出

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米国政権は、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会に対して、北朝鮮政権が、ロシアの傭兵団体「ヴァグネル(ワグナー)」に対して、対ウクライナ戦争で使用するための武器を供給していることを示す証拠を提出したと発表した。

カービー米国家安全保障会議(NSC)戦略広報担当調整官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

カービー氏は、「私たちは、北朝鮮政権代表者が民間軍事会社『ヴァグネル』のための武器供給をどのようにして嘘をついて否定してきたかを見てきた」と指摘した。同氏はまた、米国は、そのような供給の具体的事例について伝えてきたし、現在、その証拠も有していると述べた上で、衛星写真を記者団に公開した。

そして同氏は、「この映像は、11月18日に5両のロシアの鉄道車両がロシアを出発して北朝鮮に向かったことを示している。翌日、北朝鮮は、この鉄道車両やコンテナを積み込み、その後電車はロシアに戻った」と説明した。

その上で同氏は、「北朝鮮からの武器供給は、国連安保理決議への直接の違反である。そのため、今日私たちは、この違反の情報を安保理の北朝鮮制裁委員会の専門家グループと共有した。私たちは、この違反を同盟国やパートナー国とともに安保理にて話し続ける」と伝えた。

同時に同氏は、北朝鮮からヴァグネルのための武器供給の量はウクライナにおける戦闘の全体図を変えるものではないとしつつ、同時に、ロシアは今後も北朝鮮から武器を受け取りたがっている指摘した。

同氏は、「私たちは、北朝鮮の行為を明確に非難し、同国が民間軍事会社『ヴァグネル』へのその供給を速やかに止めるよう要請する」と発言した。

また同日、カービー氏は、米国はヴァグネルを「国際犯罪組織」と認定する意図があると発表していた。同氏は、米国政府の認定は、ヴァグネルが提示する大陸をまたぐ脅威を認めるものとなると指摘し、そのような地位認定により、来週、追加制裁の発動が発表されるだろうと発言した。

カービー氏は、ロシアのイェフゲニー・プリゴジン氏率いるヴァグネルは、現在約5万人の軍人をウクライナに展開しており、その内1万人が契約傭兵、4万人が囚人だと指摘した。

同氏はさらに、ヴァグネルは犯罪組織であり、多くの蛮行を行い、人権を侵害してきた団体だと説明し、ヴァグネルの活動を特定し、明らかにし、制止し続け、またヴァグネルを支援するものを罰し続けていくと発言した。