「どんなに困難だろうとこの冬を耐え切るためにあらゆることを行わねばならない」=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は4日、ウクライナのこの冬は非常に困難なものとなるだろうが、耐え切るためにあらゆることを行わねばならないと発言した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「敵は、私に対して冬を利用することを強く望んでいる。冬の寒さと困難をテロの一部にする気だ。私たちは、どんなに困難だろうとこの冬を耐え切るべくあらゆることを行わねばならない。耐え切らねばならないし、私たちは耐え切るだろう。この冬を耐え切ることは、全てを耐え切ることである」と強調した。

同氏はまた、今のところロシアにはまだミサイルがあり、火砲に優位があるが、しかしウクライナ人には、占領者が持っていないもの、持ち得ないものがあるとし、「私たちは自分の家を守っているのだ。それがあり得る中で最も強力な動機を与えている。私たちは自由を巡って戦っている。それがあらゆる力を何倍にもしている。そして私たちは、真実を守っている。それがウクライナの周りに全世界を団結させている」と伝えた。

さらに同氏は、ウクライナが解放した町々では、ウクライナの国旗を見かけて幸せを感じている人々を目にしているとし、「それはつまり、まだ占領が続いている至るところで、私たちが待たれていることを意味する。人々は、ウクライナが戻ってくることを待ち、信じている。彼らは待ち、ロシアが入り込んできても、それは永遠ではないことをよく知っている」と指摘した。

同氏は、この冬を乗り切るためには、ウクライナの人々は今以上に互いに助け合わねばならないと述べた。また、「この冬を乗り切るためには、私たちはかつてないほどに強靭になり、団結しなければならない。私たち皆を弱めるような内部紛争やけんかは一切許してはならない。たとえ、誰かが、それが自分に有利だと思っていたとしてもだ。かつてないほどに連携が必要だ。ウクライナ全体が1つの大きな『不屈ポイント』になり、毎日働き、毎晩働かなければならない。国家、ビジネス、人、私たち皆、ウクライナ人皆が一緒に行動するのだ」と強調した。

写真:大統領府