ロシア軍、ザポリッジャ原発への砲撃で施設内インフラ破壊=エネルホアトム社

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ウクライナへの侵略を続けるロシア軍は20日、ザポリッジャ原子力発電所に対して砲撃を行い、同原発で発電を再開するために必要なインフラを破壊した。

ウクライナの国営原子力発電企業「エネルホアトム」がフェイスブック・アカウントで伝えた

発表には、20日朝、「ロシアの大量の砲撃により、ザポリッジャ原発の敷地に少なくとも12の『飛来』(編集注:砲弾の着弾)が確認された」と書かれている。同砲撃により、敷地内の陸橋やタンク、ディーゼルエンジンなどが損傷したと報告され、また「ライドゥハ」変電所付近にも3弾の着弾が確認されたと書かれている。

同社は、「ザポリッジャ原発の損傷の性質、損傷機材のリストは、露シスト(編集注:ロシア+ファシストの造語)は狙って攻撃を行い、ザポリッジャ原発の第5、第6号機の稼働とウクライナのための発電再開に必要なインフラを破壊したことを示している」と指摘した。

また、同原発の位置するエネルホダル市の記者たちが運営するのテレグラム・チャンネル「エネルホダル・インフォ」は、ザポリッジャ原発の砲撃後を写した動画を公開した。

投稿には、「占領者は、ザポリッジャ原発に対してまた挑発を行った。砲撃の際、砲弾は原子炉冷却水槽と核廃棄物の乾燥貯蔵施設へと着弾した」と書かれている。

また、国際原子力機関(IAEA)は、ツイッター・アカウントで、19日夜と20日にザポリッジャ原発で大きな爆発があったと伝えている。IAEA専門家は、明らかに砲撃による12以上の爆発があり、いくつかの敷地内の建物、システム、機材が損傷したが、原子力の安全及びセキュリティにとっては今のところ重大な損傷はないと報告している。