「ロシアを信じてはいけない」=ウクライナ国防次官、露軍ヘルソン撤退発表と「協議」呼びかけにコメント

ウクライナのマリャル国防次官は10日、ロシアのヘルソン州西岸からの撤退発表につき、ウクライナはロシアとの2014年から続く戦争を通じて、ロシアの言葉を信じてはいけないと確信していると発言した。

マリャル国防次官がミリタリー・メディア・センターでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

マリャル氏は、「本件は複数の観点から評価が可能である。まず、ロシア人は信じてはいけない。私たちはその点につき何度も確信している。兵法は、敵を欺く技術も含むのである。他方、プロパガンダの観点では、それはロシアの伝統に基づく模範的な例である。それは、ロシア連邦が国内消費者と外国に向けて戦争のプロセスで提供しているシグナルである。しかし、もう一度喚起するが、私たちはロシア連邦の言葉は信頼しない」と強調した。

同氏はまた、ロシアがウクライナとの協議に関するメッセージを出していることについては、ロシアがどのような効果的な対話も望んでいないことは、2014年から観察され続けていることだと指摘した。

その上で同氏は、「私たちの側からは、協議が可能となるのは一時的に奪われている領土から(ロシア)軍が撤退した後だ、という立場が何度となく繰り返されている。つまり、彼らが領土を開放すれば、その時は私たちは協議をしよう。その時は多くの協議することが出てくる。解放後のことだ」と伝えた。