ウクライナ領にウクライナ国旗が戻ってきたら、ロシアの茶番は誰も思い出さなくなる=ゼレンシキー宇大統領

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ウクライナのゼレンシキー大統領は2日、ウクライナ国旗がウクライナ領に戻ってきたら、紙切れと「併合」からなるロシアの茶番については、ウクライナの法執行機関関係者以外は、誰も思い出さなくなると発言した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「それはそういう傾向なのだ。最近誰かがどこかで偽『住民投票』を行ったが、ウクライナ国旗が戻ってきたら、ロシアの何らかの紙切れとそこでの何らかの茶番については誰も思い出していない。もちろん、ウクライナの法執行機関は例外だ」と発言した。

同氏はまた、ウクライナに対する侵略のどのような要素についても、それに関わった者は責任を追及されると指摘した。

その他同氏は、自身は毎日朝と夜の少なくとも2回軍人から報告を受け取っていると明かし、今週はその報告にてウクライナの防衛作戦の際にロシア軍から解放された自治体のリストが過去最大となっていたと伝えた。

同氏は、「ドネツィク州リマンの解放ストーリーがメディア向けの最大のものとなった。しかし、私たちの戦士の成功はリマンに限定されていない。私は、勝利の瞬間を近づけている者たち、ウクライナの国旗をウクライナの大地の合法的な場所に戻している皆に感謝している」と発言した。

また同氏は、ヘルソン州のアルハンヘリシケとミロリュビウカが自身の故郷であるクリヴィー・リフの第129旅団の千湿地により解放されたことを報告した。

なお、9月30日、ロシアのプーチン大統領はロシア軍が占領を続けるウクライナ領4州をロシアに「併合」すると発表した。これに対して、日本を含め、G7、EU、NATO、トルコなどの多くの国は、そのような「併合」と称する行為を認めないとして、ロシアを非難し、ウクライナの領土一体性への支持を改めて確認している。ウクライナは、引き続きクリミアを含む自国領を全てロシアの占領から解放すると表明している。

写真:大統領府