ロシアは1991年時点に認められた国境内のウクライナから立ち去るべき=レズニコウ宇国防相

ウクライナのレズニコウ国防相は10日、ロシア連邦が2月24日の全面的侵攻前の状態まで戻るという案はすでに検討されていないとし、ロシアは1991年に国際的に認められた国境内のウクライナから立ち去らなければならないと発言した。

レズニコウ宇国防相がピンチューク財団主催第17回ヤルタ欧州戦略会議のパネルディスカッションの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

レズニコウ氏は、「2月24日時点の領土の解放という話はウクライナの人々にとってはあり得ない。1991年時点に国際的に認められた国境内での領土一体性と主権の完全回復のみが話されるべきだ。それはつまり、もちろん、クリミアはウクライナであり、ドンバスはウクライナであるということだ」と強調した。

同時に同氏は、ウクライナ側は3月のイスタンブルでのロシアとの協議の際には、ロシアの全面的侵攻開始時点の状態までの撤退という案に同意し得たが、しかし現在はもうそれは不可能だと発言した。

さらに同氏は、ロシアはウクライナに対して、全ての損失に対して戦争賠償を支払わねばならないし、支払うことになるのであり、またロシアの政権幹部にとっての法廷が設置されねばならないと強調した。

同氏は、「そのニュルンベルグ・プロセス、第2ニュルンベルグ(裁判)を、私は、マリウポリかハルキウで開くべきだと思っている。現在ロシア連邦を率いて、犯罪的命令を下している犯罪者たちは、国際的刑事責任を負わせねばならない」と発言した。

写真:国防省