シリア政府、露武装集団「DPR/LPR」を「国家」承認=報道

シリア政府は、「国家」を自称しているロシア武装集団「LPR」「DPR」の独立と主権を承認した。

29日、シリア国営メディア「サナ」が同国外務省関係者の情報をもとに報じた

報道には、「共通の意志とあらゆる分野での関係確立の願望により、シリア・アラブ共和国は、ルハンシク人民共和国(LPR)とドネツィク人民共和国(DPR)の独立と主権を認めることを決定した」と書かれている。

関係者は、シリア政府はこの2「国」と、外交関係確立を含め、関係強化手段に合意するべく、対話を行なっていくと述べたという。

なお、2月21日、ロシア連邦のプーチン大統領は、ウクライナ東部の武装集団「DPR」「LPR」の国家としての独立と主権を承認すると発言し、関連大統領令に署名した。

これを受け、ウクライナのゼレンシキー大統領は22日、「それはウクライナに対する新たな侵略行為であり、それは国際パートナー、国際社会からの速やかかつ断固とした対応を要するものだ。私は、ロシア連邦はその決定によりウクライナに対する更なる武力侵略のための法的基盤を作っているのだと思うし、その際に、あらゆるあり得る二国間、他国間の義務、国連安保理の2015年2月17日付決議に違反している」と発言していた

その後、ロシア連邦は2月24日、「特別軍事作戦」と称して、ウクライナへの全面的侵攻を開始、今日まで侵略戦争を継続している。