ロシア軍、ルハンシク州リシチャンシクへ接近 ハルキウ州で民間人15名死亡=各州報告

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ウクライナ東部ルハンシク州のハイダイ州行政府長官は22日、ロシア軍が進軍を続け、同州主要都市リシチャンシクへ接近していると伝えた。

ハイダイ氏がテレグラム・チャンネルにて報告した

ハイダイ氏は、「ロシア人は近隣自治体で増強しながら、リシチャンシクへ接近しており、同市は航空機で攻撃されている」と伝えた。

また、同氏は、臨時州都シェヴェロドネツィクでは市街戦が続いており、シネルツィキーとパウロフラド、破壊された橋と工場「アゾト」への砲撃があったと伝えた。

さらに同氏は、「ポパースナ方面が厳しい。敵は、トシキウカに入り、それによりその他の自治体への砲撃強化が可能となっている。占領者はもうウスティニウカ、ピドリスネ、ミルナ・ドリナで戦力増強しており、ビラ・ホラへ侵攻している。私たちの戦士たちのヒルシケの防衛維持も困難だ」と書き込んだ。

同氏は、リシチャンシクでは民間人が3名負傷したと伝えた。

その他の州についての各州軍行政府の22日8時時点の報告の要点は以下のとおり。

ハルキウ州(東部):21日、ハルキウ市北部が砲撃を受けた。犠牲者なし。ハルキウ州全体では1日で15名が死亡、16名が負傷。

スーミ州(北部):夜間、敵は迫撃砲でエスマン共同体とノヴァ・スロボダ共同体を砲撃。州内では1日で6名が負傷。

チェルニヒウ州(北部):敵は、フレムヤチュ村の国境警備隊部隊を攻撃。損耗なし。

ドニプロペトロウシク州(南部):ロシア軍は、ヘルソン州との州境の自治体2つ、アポストロヴェとゼレノドリシクを砲撃。村の一つで民家が複数破壊され、電気とガスが停止。犠牲者なし。

ドネツィク州(東部):前線全域で戦闘継続。アウジーウカ、ザリズネ、クラホヴェ、トレツィク、クルデュミウカ、ニュー・ヨルク、イヴァノピッリャ、ノヴォセリウカ1、フェドリウカ、フレスティシチェが砲撃を受けた。民間人1名死亡、15名負傷。

ミコライウ州(南部):多くの地域で砲撃あり。午後からロシア軍はベレズネフヴァテ共同体を砲撃。民間人1名負傷。草原と畑で火災発生。

ヘルソン州(南部):ロシア軍は、占領地で教育関係者、メディア関係者に圧力をかけ続け、活動家、政治家、記者を拉致し続けている。州内では、ウクライナの報道機関は一つも活動していない。総じて、州の情勢は特にベリスラウ地区とカホウカ地区の一部にて引き続き緊迫。ミコライウ州とドニプロペトロウシク州との州境の村々で激しい戦闘が継続。ロシア軍と地元敵対協力者は、ヘルソン州のロシア編入についてさらに声高に発言している。他方で、毎日ヘルソン市内ではウクライナ国旗や「ヘルソンはウクライナだ」という落書きが増え続けており、住民はウクライナ軍の到着を待っている。

その他の州は相対的に平穏だった。