ロシア、一方的な「和平計画」を外国メディアを使って拡散

ロシア連邦は、外国メディアを通じて、対ウクライナ侵略戦争に関する一方的な「和平計画」を拡散している。

19日、国家安全保障国防会議(NSDC)傘下の偽情報対策センターがテレグラム・アカウントにて報告した

ロシアのいわゆる「和平計画」が掲載されたのはナショナル・インタレスト誌。15項目の行動リストからなる同「計画」は、掲載後、クレムリンのプロパガンダメディアにより一挙に拡散されたという。

ロシアが提案した項目の中には、ウクライナによる憲法での自らの中立の承認、クリミアの放棄、ロシア軍の2022年2月23日地点までの撤退、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域(CADLR)における9月までに同地の国家所属を問う「住民投票」の実施が提案されているという。

さらに、ウクライナは北大西洋条約機構(NATO)との全ての繋がりを断ち、軍を縮小し、重火器を破棄した上で、現在の戦争の全ての当事者が賠償金を払わないことも提案されている。

これにつき、偽情報対策センターは、「この行動計画は、情報・心理作戦の一部であり、その主な目的は、前線で現実的な成果のない中、戦場でロシア軍に強力な立場があるとの印象を生み出すことにある。ECFRの世論調査によれば、西側諸国の住民は、ウクライナがこの戦争に勝たねばならないと考えていることがわかっている」と指摘した。