ウクライナは国際的に認められた国境内の全ての領土の解放まで戦っていく=宇国防次官

ウクライナのマリャル国防次官は26日、ウクライナは国際的に認められた国境内の自国領の完全解放まで戦っていくとする、これまでの発言を繰り返した。

マリャル国防次官がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムにおける記者会見時に発言した。

マリャル次官は、「ウクライナは国際的に認められた国境内の私たちの領土の完全解放まで戦っていく。プーチンは、私たちの領土から立ち去ることで面子を保つことができるのである」と発言した。

同時にマリャル氏は、ロシア・ウクライナ戦争は8年前に始まったことを喚起し、「2014年5月26日、ドネツィク空港にて最初の戦いが生じた。現在、ドネツィク空港がウクライナの戦士の不屈の精神のシンボルであることは、世界中が知っていることだ。現在、その同じ列に、アゾフスタリ防衛の歴史が加わった。ドネツィク空港防衛者もマリウポリ防衛者も、私たちの不屈の精神と自由への渇望を鮮やかに示すものである」と強調した。

これに先立ち、ゼレンシキー大統領は5月21日、ロシアの全面的侵略が始まる2月24日までに存在したラインまで、余分な人的損失なく到達したら、それはもうウクライナにとっての勝利であると発言していた。そして、同ラインに到達してから、ウクライナはロシアと協議に臨むと発言した。

ウクライナのブダーノウ国防省情報総局局長は、ウクラインシカ・プラウダへの5月24日公開のインタビュー時、「私たちは年内には少なくともクリミアに入っていなければならない」と発言していた

ウクライナのマリャル国防次官は5月11日にも、ウクライナは完全勝利まで、国際的に認められた国境内の全領土の解放まで戦っていくと発言している。

同時に、ゼレンシキー大統領は3月27日、ロシア軍の撤退については「譲歩的領土までの撤退。それはつまり、2月24日、侵攻前までの状態。そこまで戻らせよう」と発言し、ロシアを完全に領土から撤退させることは、「第三次世界大戦をもたらす」とし、2014年から占領されているクリミアとドンバスの奪還は協議により返還を目指す意向を示していた。

インテリジェンス情報の知識のあるNATOの軍当局者は、NATO内では、戦局がウクライナ側に著しく有利となる時期と、ウクライナには、2014年にロシアに奪われたクリミアとドンバス地域を奪還する能力があるかという点で議論が行われていると述べている

なお、3月29日、トルコのイスタンブルにて、ウクライナとロシアの和平協議が開催された際、ウクライナは、同国の安全を保証する国際合意案の他、ロシアとの間で15年間のクリミア問題の協議を実施することを提案していた。