ウクライナ・ロシア和平協議は現在止まっている=宇大統領府長官顧問

ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は17日、ウクライナとロシアの和平協議プロセスは現在止まっていると発言した。

ポドリャク氏が報道機関に対してコメントした。ウクルインフォルムが伝えた。

ポドリャク氏は、「客観的に言って、協議プロセスは確かに停止中だ。なぜか。理由は複数ある。ロシアは、重要な点である、世界における現在のプロセスと、自らの極めて否定的な役割への理解を示していないのだ」と発言した。

さらに同氏は、第2には、ロシアは、現在の戦争がもはやロシアのルール、予定、計画に沿って進んでいないこと、ウクライナの抵抗が強まるばかりであることを理解していないからだと指摘した。また同氏は、ロシアは自らの目的を一つも達成しないと強調した。

また同氏は、第3の理由として、ロシアは国内社会においてプロパガンダを止めることができないので、政治的エリートが、現在の戦争が当初の発表とは全く異なる状況となっていることについて話すのを恐れているからだ、と指摘した。同氏は、ロシア政界は国内向けプロパガンダのためだけに協議を続けたがっていることから、表向きのコメントが脅迫的な内容となるのだと指摘した。

そして同氏は、もう一つの理由として、「ロシアは、国際経済制裁パッケージの効果を全て目にして、自国軍の真の無能さを最終的に理解し、自らの残った評判を失いたいと思っている。私の考えでは、それがロシアの戦略的目的であり、ゼロサムの考えなのだ。そのため、そのちょっとおかしな帝国の没落を邪魔することは無意味である」と発言した。

同時に同氏は、協議内容について具体的なものが出てきたら、政治的協議は継続されるとも発言した。

写真:大統領府