マリウポリ市関係者、市近郊の「フィルターキャンプ」に住民が2週間以上拘束されていると報告

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アンドリュシチェンコ・マリウポリ市長顧問は3日、同市近郊のベズイメンネ村に設置されている、近隣住民の厳重審査を行うためにロシアが設置した通称「フィルター・キャンプ」にて、2週間以上にわたり男性住民が複数拘束されていると報告した。

アンドリュシチェンコ氏がテレグラム・チャンネルにて伝えた

アンドリュシチェンコ氏は、「マリウポリ。フィルター・キャンプだ。ミールニー地区とヴォロンテリウカ地区の多くの男性がベズイメンネにて2週間以上にわたり非人間的な条件下に置かれている。彼らはすでに『フィルターは通過した』のに、占領者が彼らにキャンプ敷地を去ることを認めていない」と書き込んだ。

同氏はまた、ロシア侵略者は拘束の理由を発表していないとしつつ、「しかし、非公式なやりとりの中で、ロシアの兵は、『動員か作業のための予備』について発言している」と伝えた。

さらに同氏は、男性たちは、劣悪な宿舎のような条件下に拘束されており、1日1回しか食事は出されていないと指摘した。

同氏は、男性たちが「キャンプ」敷地内にて拘束されている場所と与えられている食事の写真を公開した。写真は、テレグラム・チャンネル「マリウポリの今」から渡されたという。

なお、2014年以降ロシアにより占領されているドネツィク州ベズイメンネには、2022年2月24日のロシアの全面的侵攻が始まって以来、通称「フィルター・キャンプ」と呼ばれる、占領下の住民を厳重審査を行うための場所が設置されている。