ウクライナ軍情報機関、ロシアの偽「共和国」計画を説明

ウクライナ国防省情報総局は30日、ロシアの全面的侵攻以降に占領されたヘルソン州における偽「住民投票」実施やいわゆる「ヘルソン人民共和国(KhPR)」創設の試みは、ウクライナ国民の抵抗により失敗する可能性があるとコメントした。

スキビツィキー情報総局代表者がロシア語テレビ「本当の時間」出演時に発言した。情報総局がテレグラム・チャンネルにて伝えた

スキビツィキー氏は、「プーチンには5月9日までに、自らの成功を示す必要がある。彼は、あらゆる手段を使って『住民投票』を行い、『ヘルソン地方の住民』が『ヘルソン人民共和国(KhPR)』の創設を支持し、ロシアへの編入を望んだと言うために、あらゆることを行っていく。それは、ロシア占領軍のウクライナ領における勝利の一つとして提示されるのだ。それ以降のステップは、『ザポリッジャ人民〜』『オデーサ人民〜』である。それがプーチンの戦略であり、彼はそれを旧ソ連を構成した現独立国家の領土内で実現しようとしているのである」と発言した。

同氏はまた、占領国の一時的被占領下ウクライナ領での戦術は、治安機関を使って領域に厳しい支配を確立し、地方自治体の役職に傀儡の人物を据え、その人物がクレムリンのあらゆる指示をこなしていく、というものだと説明した。

他方で同氏は、偽「住民投票」や占領者によるいわゆる「KhPR」創設計画は、被占領地のウクライナ住民の抵抗により破綻する可能性があると指摘した。