ロシア軍、ヘルソン州にて偽「住民投票」実施を準備=ウクライナ軍

ウクライナ南部の作戦を統括するウクライナ軍の作戦司令部「ピウデン(南)」は、ロシアに大半が占領されている南部ヘルソン州にて、ロシア軍が引き続き偽「住民投票」を準備していると報告した。

ピウデンがフェイスブック・アカウントにて報告した

報告では、被占領下にあるヘルソン州の地元住民はウクライナ国旗を持って集会に参加し続けており、占領者が持ち込んだ食料品の購入は拒否していると伝えられた。

同時に、ロシア軍は、偽の「住民投票」の準備を続けているとし、「投票用紙」を印刷し、宣伝用品を拡散し、ウクライナ報道機関の報道を遮断しているという。

地元活動家の家に対する家宅捜索や、人々の拉致も続いているという。また、車道沿い、森林、アスファルト舗装のない道路へ地雷が設置されていると報告された。

また、19日、ヘルソン市のコリハイェウ市長は、フェイスブック・アカウントにて、同市は降伏しないと書き込んだ

コリハイェウ氏は、「テレビに出る時は、一つの目的だけ追求している。ウクライナに、ヘルソンは降伏しない、ということを忘れさせないようにすることだ。ヘルソンは、防衛を続けている。ヘルソンには現在、前線にて困難な課題がある。それは、市の活動を維持すること、人々を団結させつつ、人々を守ることだ」と書き込んだ

同氏はまた、被占領下での自治体首長の活動方法につき、ヘルソン州行政府長官から勧告を受け取ったことを明かし、「私たちは、最後まで自らの活動義務を果たすよう勧告されるとともに、命に危険を覚えたら、自身や家族が拘束されないように、居住地を変えるようにと勧告された。しかし、問題は、2月24日以降、全てのウクライナ人が危険の中にあることにある」と強調した。

市長はさらに、3月3日以降、ヘルソン市民は、現在、被占領下にて、多くの検問所にて知らないロシア軍人と接触する際に、何が起こるかわからないし、自身の乗る自動車が攻撃されるかもしれないと思っていると説明した。同氏は、「私たちは皆、ずっと危険の中にいる。私たちを救えるのは、団結、相互支援、本物の愛国心、真の魂の力だけである」と指摘した。

また市長は、今後も自身のフェイスブック・ページにて、ヘルソン市民のために仕事の紹介を続けていくと伝えた。

これに先立ち、15日、ウクライナ軍は、現在ロシア軍に占領されているウクライナ南部ヘルソン州の情勢は引き続き困難だとしつつ、住民に対して「私たちはもうすぐ到着する」と呼びかけていた

19日、ウクライナ軍参謀本部は、ロシア軍が、戦術的状況改善のために、ヘルソン市から西約40キロ地点のオレクサンドリウカへの侵攻を行おうとしていると伝えていた