ブチャの集団埋葬地にて遺体発掘開始

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ロシア軍から解放されたキーウ州ブチャでは8日、集団埋葬地から遺体発掘が始まった。

ヴェネジクトヴァ検事総長がフェイスブック・アカウントにて伝えた

ヴェネジクトヴァ氏は、「境界近くに大型墓地がある。公共職員は、そこに戦争犯罪犠牲者、銃殺や殺人で死んだ人々を埋めていた。そこには67体の遺体がある。一体一体を検死官、捜査官、検察官が調べている。調べ終えた者の大半は、銃痕や爆発の際の破片の負傷があり、ある者は(身体の)一部しか残っていない。一部の遺体には(編集注:身元を判別する)文書があるが、残りは親族に見てもらうか、その他の点で判別するか、DNAで特定するしかない」と伝えた。

写真:ヴェネジクトヴァ検事総長(フェイスブック)

そして、同氏は、その後は個々の死因の確定が行われると伝え、すでに一部の者については目撃者がおり、ロシア軍が買い物に行く者、ウクライナ語で話す者、ボランティアや軍を支援した者を殺したことがわかっていると指摘した。同氏は、「ブチャは、いわゆる『非ナチ化』の訓練場の一つとなっていた。より簡単に言えば、それはウクライナ人の抹消である。私たちはすでに100ページからなるロシア軍人、ブチャ占領者に関するデータがある」とし、殺人、拷問、強姦を行った者を特定しなければならないと発言した。

ショッキングな写真が含まれます。閲覧にはご注意ください。 写真:ヘンナジー・ミンチェンコ/ウクルインフォルム

なお、3月29日以降、キーウ州のイルピン、ブチャ、ホストメリをはじめとする各自治体がロシア軍から解放されているが、解放後の自治体にて、ロシア軍による民間人の大量殺人が確認されている。

キーウ州ブチャ市にて、約300人の住民が集団墓地に埋葬されていることがわかった他、路上でも何十人もの住民の遺体が見つかった。何名かの遺体は、手が後ろで縛られていた。