ベラルーシ反政権指導者、ベラルーシ軍にウクライナ軍と戦闘しないよう呼びかけ

ベラルーシの反政権指導者として知られるシヴャトラナ・ツィハノウスカヤ(スヴェトラナ・チハノフスカヤ)氏は、ベラルーシ軍がウクライナに直接侵攻する可能性があるとの情報に関連して、ベラルーシの軍人に対して戦闘を行わないよう要請した。

ツィハノウスカヤ氏のユーチューブ・チャンネルにて動画メッセージが掲載された

ツィハノウスカヤ氏は、ベラルーシを支配するアレクサンドル・ルカシェンコ自称大統領は、自国領をロシアの対ウクライナ侵略のために提供するという国家反逆罪を犯したと指摘した。そして、ベラルーシ軍がウクライナ領に直接侵攻するようなことがあれば、それはウクライナの人々との関係で恥ずべき汚点となり、またベラルーシの人々を外の世界とさらに孤立させ、鉄のカーテンを作るものとなろうと発言した。

さらに同氏は、「ベラルーシ軍のウクライナへの侵攻命令を出すものは、職級や称号を問わず、法廷に立たされることになる。その明らかに犯罪である命令を履行するものは、法により裁かれる」と指摘した。

同時に同氏は、「犯罪命令履行を拒否する軍人もいかなる職種の人物も、その命令の不履行による罪は免除される。なぜなら、明らかに犯罪である命令の不履行は法により保証されているからだ。その際に、『自らの命令への不同意は、武器を置くことで確認される』となっている。関連して、犯罪命令履行をさまざまな可能な手段で防止した軍人、高官、ベラルーシ市民は、罪から免除される。それは、戦場を去った者、あるいは、ウクライナにて降伏した者も同様である」と伝えた。

同氏は、「ウクライナへ軍を進める命令は、私たちの国の軍人を忠義の死に送り込む命令というだけでなく、私たち全員、ベラルーシ人に対する、独立と未来を放棄せよとの命令なのだ」と強調した。

これに先立ち、ベラルーシの反政権運動のフラナク・ヴャチョルカ氏は、ベラルーシの活動家たちがベラルーシ軍のウクライナ侵攻の妨害のためにベラルーシ領内でパルチザン運動が行われていると報告していた

写真:テレグラム