ベラルーシ軍にはウクライナ侵攻の準備がない=宇大統領府

ウクライナのアレストヴィチ大統領府長官補佐官は11日、現時点でベラルーシ軍にはウクライナ領に侵攻する準備はないと発言した。

アレストヴィチ氏がテレビ局「ウクライナ24」局出演時に発言した

アレストヴィチ氏は、「私たちの情報では、現在、ベラルーシ軍にはウクライナ領へと侵攻する準備がない。将校、兵士は、そのような機会を完全に放棄している」と発言した。

同氏はまた、ウクライナ侵攻命令が下された場合、ベラルーシ軍は命令を無視するか、低効率で履行することになるだろうと述べ、「ベラルーシ軍からの活発な戦闘というものは期待しないで良い。彼らが臆病だからではなく、彼らがそれを望んでいないからだ」と強調した。

さらに同氏は、ベラルーシ軍は全体で4万5000〜7000人の軍人で構成されており、その中で戦闘能力があるのは1万7000人だと説明した。そして同氏は、中でも第103ヴィテブスク空挺師団が最も戦闘能力があるが、師団内の士気はかなり低いと指摘した。

これに先立ち、11日、ルカシェンコ自称ベラルーシ大統領がモスクワを訪問している最中に、ウクライナ空軍が、ロシア軍の航空機がウクライナ領側からベラルーシ領のコパニを攻撃したと発表していた。その際、ウクライナ空軍は、同攻撃の目的は、「ベラルーシ共和国軍をウクライナとの戦争に引き込むこと」だとの見方を示していた。