「敵に壊された物は、勝利の後に全て再建する」=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は10日、ロシアの侵略による被害を受けた全ての町は、戦争への勝利の後、特別復興計画により再建されると発言した。

ゼレンシキー大統領が10日昼の動画メッセージで発言した

ゼレンシキー大統領は、「戦後、私たちの勝利の後、私たちは、敵が壊した物全てを再建する。とても素早くだ。とても効果的にだ。被害を受けた町一つ一つのために、特別国家計画が作られる。再建のためにだ。私はもう政府に対して、(計画)作成を指示した。チェルニヒウ、スーミ、オフティルカ、ジトーミル、イジューム、マリウポリ。悪がやってきた全ての町で、ロシアの侵攻の跡を見なくても済むようにする。最高の建築家、最高の企業、最高のプロジェクトが全ての町にやってくるのだ!」と発言した。

ゼレンシキー氏はまた、現在最も大きな苦しみを抱えているハルキウを例に挙げ、「第二次世界大戦以降、最も恐ろしい苦しみだ。サルチウカ、オレクシーウカ…。もしかしたら、ウクライナ人の大半にとっては、その名前は何の意味も持たないかもしれない。しかし、ハルキウ市民にとっては、意味があるのだ! 自由広場は、全てのヨーロッパの人が訪れるような場所になる! ポルタヴァ通り、ビロホロド幹線、ミロノスツィカ通り…。州児童病院、ハルキウ癌センター、カラジン記念大学、労働宮殿、コロレンコ記念図書館…。私たちは全部再建する! 私は約束する。ハルキウ市民は、ウクライナが自分たちのための場所であることを目にすることになる」と発言した。

なお、ウクライナでは、2月24日から、ロシアによる侵略が続いている。ロシア軍は、9日から10日にかけても、ウクライナ各地での空爆を継続し、民間人の犠牲者の数が増えている。東部ハルキウ州では、国家非常事態庁が、スロボジャンシケ村への攻撃により住宅が破壊、民間人女性2名、児童2名が死亡したと伝えた。

写真:大統領府