クレーバ宇外相、露外相と会談するも何ら合意なしと報告

ウクライナのクレーバ外相は10日、トルコにてチャヴショール土外相を交えて、ロシアのラヴロフ露外相と会談し、ロシアの侵略の続くウクライナの人道問題や停戦につき提起するものの、合意には至らなかった。

クレーバ外相が会談後記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

クレーバ氏は、「私は、会談後にマリウポリの人道回廊を組織する決定を持ち帰るため、ここには人道的目的を持って来た」としつつ、東部マリウポリが現在最大の悲劇的状況となっていることを指摘した。

しかし、同氏は、「残念ながら、ラヴロフ外相は、その義務を負うことができなかった。しかし、彼はその問題について関連機関と連絡する」と報告した。

同氏はまた、今回の会談で、最重要の人道問題を解決するために「24時間停戦」を提起したが、両者は進展を得ることができなかったとし、その理由は「おそらく、ロシアでは別の人間がその件について決定を採択しているからだろう」と説明した。

同氏は、両国外相は現地の人道問題の解決策を模索する努力を続けることで同意したと伝えた。また、本質的な対話と解決策模索のための展望が現れるのであれば、自身はこのフォーマットでまたラヴロフ氏と会う用意があると強調した。同氏は、「私は、二人の外相が会う時には、両者ははじめから平和、安全の問題を議論するマンデートを持っているものだと信じている。首脳なり議会なりが彼らに対して信任したマンデートだ。私は、ウクライナにおける戦争を終わらせるため、ウクライナの民間人の苦難を止めるため、私たちの領土をロシア占領軍から解放するためにこのプロセスを継続する準備がある」と発言した。

同時に同氏は、「今日私は、停戦は、ロシアによって、プーチンがウクライナに対して出した要求の履行と結びついているという話を聞いた。それに関して、私は、もう一度確認した。ウクライナは降伏していないし、降伏しない」と発言した。

クレーバ氏は、ウクライナ政権は外交の準備があり、外交的解決を模索しているが、そのような決定は今のところないとし、「私たちは、自己献身をして、自らを捧げながら、私たちの大地、私たちの人々をロシアの侵略から守っていく」と強調した。

同氏はその際、ロシアはウクライナが降伏することを望んでいるが、ウクライナは戦い、ロシアの計画が破綻するように行動すると指摘した。

これに先立ち、10日、トルコの都市アンタルヤにて開かれた外交フォーラムの際に、ウクライナ、トルコ、ロシアの3国の外相が3者会談を開催していた。

なお、ウクライナでは、2月24日からロシア連邦による侵略を受けている。