キーウ市の包囲・制圧は不可能=ウクライナ大統領府

ウクライナのアレストヴィチ大統領府長官補佐官は10日、首都キーウ(キエフ)にはウクライナ軍の大部隊が配備されており、同市の包囲・制圧は不可能だとの見方を示した。

アレストヴィチ大統領府長官がテレビ番組出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

アレストヴィチ氏は、「私も私の家族もキーウにいる。キーウ市民に確約する。キーウの包囲は不可能だし、その制圧も不可能だ。それについては心配しなくても良い。キーウ近郊には私たちの軍のかなりの大部隊が活動しており、それが敵を殲滅している。昨日は、そのおかげで敵にさらなる強力な攻撃を加え、その際にブロヴァリからキーウ方面へ攻めてきた連隊の指揮官が死んだ。彼らはここへは物理的に入ってこられない。技術的には、650万の都市圏拡大キーウを制圧するのは、不可能だ」と発言した。

同氏はまた、現在、ウクライナ軍は戦場で優位となっているとし、「私たちは優位を手にし始めた。実質的に、過去3日間、あるいは5日間、敵が地上で成功を収めた武力衝突を私は挙げることができない。彼らは、ずっと敗北している」と発言した。

同時に同氏は、ロシア・テロ軍は、チェチェンやシリアで用いた戦術を使うことに踏み切っており、心理的圧力を目的に民間人へのテロを行っていると指摘した。そのため、同氏は、キーウ市民に対して、市外へ避難する機会があるなら、その機会を使うべきだと指摘した。

なお、ウクライナでは、2月24日からロシア連邦による侵略を受けている。

写真:AA