ウクライナ侵攻のロシア軍の供給面の問題は今後さらに大きくなるだろう=ベリングキャット代表

オンライン上の公開情報の分析調査で知られる民間調査グループ「ベリングキャット」のグロゼフ代表は、ウクライナ領に侵攻したロシア軍は、供給面のロジスティックに問題を抱えており、その問題は徐々に大きくなっていると指摘した。

グロゼフ氏は、「ウクライナ領に持ち込まれた(編集注:ロシア軍の)リソースについては、人的リソースではなく、ガソリン、ミサイル、弾薬といったものを含む物質面のリソースは、7、8日間の戦争のために定められたものであるとの見方に、完全に同意する。現在、供給面に非常に大きな穴ができている」と指摘した。

同氏はまた、ウクライナ全土に広く展開しているロシア軍の配備地点へと燃料を運ぶのは実質的に不可能であることから、その「穴」は今後大きくなっていくだろうと強調した、「ロシア軍の最も弱い面は、ロジスティックだ。それは皆が知っており、現在、直接目撃している」と指摘した。

同時に同氏は、今後数日間でロシア軍によるウクライナの都市への新たなミサイル攻撃が行われる可能性は排除しないとしつつ、同時にロシア側には「サプライズ」が生じる可能性もあると指摘した。同氏は、「私は、明日か明後日に、今ある武器、これまでより短い射程距離、120〜130キロのミサイルを使った新たな試み、スーミやハルキウに対することと同じことをする試みがあると見ている。それは、軍部隊の編成から見て取れる。しかし、私は、そこにサプライズがあることを期待している」と強調した。