英国、ロシア産原油の輸入を年内に停止すると発表

英国は8日、年内にロシア産原油の輸入を段階的に停止し、ロシア産天然ガスの輸入に関しても「停止の案」を分析しているという。

クワルテング英ビジネス・エネルギー・産業戦略相がツイッター・アカウントで報告した

クワルテング氏は、「英国は、ロシア産原油と石油製品の輸入を2022年末までに段階的に停止する。この移行が市場とビジネスとサプライチェーンに、英国の需要の8%を構成するロシアの輸入を入れ替えるのに十分な時間を与える」と伝えた。

また同氏は、商業界は、この時間を消費者が影響を受けないようにスムーズな移行のために使うべきだと伝えた。

加えて、「政府はまた、企業がこの期間を大体供給者模索のために利用するのを支援すべく、新たな石油問題作業部会を通じて企業と作業をしていく」と書き込んだ。

同氏は、英国は原油・石油製品の大きな生産者であり、大きな貯蔵もあると指摘し、原油輸入は、ロシア以外に、米国、オランダ、湾岸諸国といった「理想的なパートナー」から輸入されていると伝えた。

加えて同氏は、「市場はすで、ロシアの原油を追い出し始めており、約70%が現在購入者を見つけられていない」と指摘した。

同氏は、英国はロシア産の天然ガスに依存はしていない(全体の4%)が、完全に輸入を止めるつもりだと伝えた。

これに先立ち、8日、バイデン米大統領は、米国はロシア産原油の輸入を禁止すると発表していた