クレーバ宇外相、ロシアの決済カード「ミール」導入のイスラエル航空会社を制裁逃れとして非難}

ウクライナのクレーバ外相は7日、イスラエルのエル・アル航空がロシアの決済カードシステム「ミール」の利用を導入したことにつき、ロシアに対する制裁の影響を逃れる行為であるとして非難した。

クレーバ外相がツイッター・アカウントに書き込んだ。

https://twitter.com/DmytroKuleba/status/1500859695384379393

クレーバ氏は、「世界がロシアに対して、ウクライナにおけるその野蛮な残虐行為を受けて制裁を科している中で、ある者はウクライナの血にまみれた金で稼ぐことを好んでいる。例えば、エル・アル航空は、制裁回避のために作られたロシアの決済システム『ミール』を導入した。非道徳的であり、ウクライナ・イスラエル関係にとっての打撃である」と非難した。

なお、2月24日に始まったロシアの対ウクライナ侵略を受け、米カード最大手のビザと2位のマスターカードは3月5日、ロシアでのカード決済事業を全面的に停止すると発表した。これに続き、6日、アメリカン・エキスプレスも、ロシアと同盟国ベラルーシでの全事業の停止を発表。他方で、7日、日本のカード大手JCBは、制裁対象となった銀行との取引をやめることは検討しているとしつつ、業務の全面停止には慎重な姿勢を示している。

JCBは、ロシア最大手の銀行であるズベルバンクと加盟店契約で提携しているが、ズベルバンクはSWIFT排除対象からは除外されている。また、2016年には、「ミール・JCB」という、ロシア国内では「ミール」、国外ではJCBとして使える機能を持つブランドが立ち上げられている。