
ウクライナ正教会モスクワ総主教庁系、ロシアの侵略を正当化するロシア正教会トップを非難
ウクルインフォルム
ウクライナ正教会モスクワ総主教庁系は21日、ロシア正教会のトップであるキリル・モスクワ総主教が、ロシアの対ウクライナ全面侵攻開始以降、ロシア政権側に立ち、侵略を正当化していることを非難した。
同教会のオヌーフリー府主教がメッセージを発出した。
オヌーフリー氏は、「残念ながら、全面侵攻開始以降、キリル総主教は、完全にロシア政治指導部の側に立ち、一貫して対ウクライナ軍事侵略を正当化してきた。そのため、戦争の最初の数週間、私たちの教会の多くの聖職者がキリル総主教の言葉と行動への不同意を表明し始めていた」と発言した。
また同氏は、2022年5月22日、ウクライナ正教会モスクワ総主教庁系の開催された公会議において、圧倒的多数の代表者がモスクワ総主教庁からの完全な分離を支持したことを喚起した。また、ウクライナ正教会モスクワ総主教庁系はその憲章からロシア正教会との関係に関するすべての条項を削除したことを指摘した。
オヌーフリー氏は、「その公会議は、ロシアによるウクライナへの軍事侵略を明確に非難し、この戦争に関するキリル総主教の立場に同意しないことを表明した」とも述べた。
さらに、オヌフリー氏は、「私たちはもはやモスクワ総主教庁の一部ではない。公会議は、私たちの教会が完全な教会法上の独立を求めていることを明確に表明した。現在、私たちはすでにその独立に必要なすべての属性を備えている」と強調した。