エネルホアトム社職員、チョルノービリ立入制限区域の露軍が塹壕を掘っていた「赤い森」視察

エネルホアトム社職員、チョルノービリ立入制限区域の露軍が塹壕を掘っていた「赤い森」視察

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ウクライナの原子力発電公社「エネルホアトム」社は、チョルノービリ(チェルノブイリ)立入制限区域内で放射性物質に最も汚染されている「赤い森」(ルドニー・リス)のロシア軍が塹壕を掘っていた地点にて、異常に高い水準の放射線量を確認した。

9日、エネルホアトム社がテレグラム・チャンネルにて視察結果を伝えた

発表によれば、コチン・エネルホアトム社総裁が同社専門家と、ロシア軍が塹壕を掘り、防衛設備を設置しようとしていた、制限区域内の「赤い森」の地点の一つを訪問した。同地点では、異常に高い数値の放射線量が確認されたという。

同社は、「測量地点の外部被ばく線量は毎時3.2〜4マイクロシーベルトで、これはノルマを10〜15倍超えている。土壌表面から占領者が受けていた内部被ばく線量を形成する指標の一つは、測定場所でのストロンチウム90(Sr-90)は、ノルマの160倍である」と伝えた。

また、内部被ばく線量の別の指標がアルファ線被ばくだとし、赤の森の40〜80センチの深さに拡散されている種々物質によって生じるものだが、ロシア軍は当時それ以上の深さまで塹壕を掘っていたという。同社は、この被ばくが体内で起こると、ガンマ線、ベータ線の被ばくの数十倍、数百倍大きな影響をもたらすと説明している。

その上で、エネルホアトム社は、赤い森に約30日間陣地をしいていたロシア兵は全員、様々な放射線障害が生じるだろうと強調した。

なお、ウクライナでは、2月24日からロシアによる全面的侵略が続いている。

ロシア軍は、チョルノービリ原子力発電所を開戦当日に制圧するも、3月31日に同地からの撤退を開始。4月3日には、ウクライナ空挺軍が、チョルノービリ原子力発電所の位置するプリピャチ市とベラルーシとの間の国境地点のコントロールを回復したと報告していた


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