英BBC、ウクライナの首都名表記をKievからKyivへ変更すると発表
14日、BBCウクライナ語版が発表した。
発表には、「BBCは、私たちの世界の視聴者の受け止め方を考慮しながら、英語での論争のある地名の見直しをし続けています。Kyiv(Kievではなく)は、現在、主要な国際機関や政府機関により幅広く用いられ、国際航空業界の多くや英語の報道機関によっても使用されていることから、私たちは、ウクライナの首都の表記を変更することを決定しました」と書かれている。
また、ウクライナの首都の新しい表記ルールの適用は、2019年10月14日からとなるとのこと。同時に、数か月間は移行期間となり、「これまでKievとして知られていたKyiv」(”Kyiv, formerly known as Kiev”)のような表現が用いられる可能性があるという。
発表には、「ウクライナは、1995年にKyivの表記を定める表記法を確立しました。その時から、この表記法が国内・国外の法的文書において使用されてきましたが、必ずしも世界のあらゆる分野において反映されていたわけではありませんでした」と説明されている。
これに先立ち、2018年10月、ウクライナ外務省が、「#CorrectUA」と題するキャンペーンを開始し、キーウをはじめとする、ウクライナの主要都市名を、ソ連時代のロシア語からの表記ではなく現在公式に採用されているウクライナ語からの表記を使うよう、諸外国メディア等に勧告していた。
以降、欧州主要空港や、英ガーディアン紙や米AP通信がKievからKyivへの変更を発表しており、また、本年6月には、アメリカ合衆国の地名慣例の決定・管理を行う機関「アメリカ地名委員会」が、ウクライナの首都キーウ(キエフ)の表記をKyivと変更する決定を採択していた。