ゼレンシキー宇大統領、失格処分を受けたヘラスケヴィチ選手につき「勇気はメダルより価値がある」
ゼレンシキー大統領がXアカウントにコメントを掲載した。
ゼレンシキー氏は、「スポーツは忘却を意味するものではなく、オリンピック・ムーブメントは戦争を止めることを手助けをすべきであり、侵略者に加担すべきではない。残念ながら、ウクライナのスケルトン選手ウラディスラウ・ヘラスケヴィチ氏を失格させたIOCの決定は、反対のことを示している。それが公正さと平和支持に基づいたオリンピズムの原則ではないことは間違いない」と指摘した。
また同氏は、明確な立場を示したヘラスケヴィチ選手に謝意を表した。
同氏はその際、「亡くなったウクライナのアスリートたちの肖像が描かれた彼のヘルメットは、敬意と追悼を示すものだ。それは、ロシアによる侵略とは何なのか、独立のための戦いの代償がいかなるものかを全世界に思い起こさせるものだ。そして、そこでは、いかなるルールも違反されてない」と指摘した。
同氏はさらに、ヘラスケヴィチ選手とその行動を誇りに思うとし、「勇気を持つことは、メダルを得ることよりも価値がある」と強調した。
その他同氏は、ロシアが常にオリンピックの原則に違反し、オリンピック開催期間を戦争に利用してきたことを強調した。同氏はその際、「2008年にはジョージアに対する戦争、2014年にはクリミアの占領、2022年にはウクライナへの全面侵攻だ。そして現在、2026年においても、冬季オリンピック開催期間中の停戦を求める数多くの呼びかけにもかかわらず、ロシアはそれを完全に無視し、私たちのエネルギーインフラや人々に対してミサイルや無人機による攻撃を増やしている」と伝えた。
同氏は加えて、全面侵攻の開始以来、660人のウクライナ人アスリートとコーチがロシアによって殺害されたことを喚起し、何百人ものウクライナ人アスリートが、オリンピックや他のいかなる国際大会にも二度と参加できなくなっていると指摘した。
そして同氏は、「それにもかかわらず、現在13人のロシア人がイタリアにおり、オリンピックに参加している。彼らはオリンピックでは『中立』の旗の下にいるが、実生活ではロシアによる対ウクライナ侵略と私たちの領土の占領を公然と支持している。失格に値するのは、まさに彼らの方だ」と強調した。
これに先立ち、国際オリンピック委員会(IOC)は、ウクライナのスケルトン選手ウラディスラウ・ヘラスケヴィチ氏を、2026年冬季オリンピックの1回目滑走を前に失格としていた。
写真:大統領府