「現在の衝突ラインが出発点、ウクライナ軍の防衛能力維持」=宇独仏英の4首脳、平和達成に関する立場を調整
コルネリウス・ドイツ政府報道官が記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
コルネリウス報道官は、「メルツ独首相、マクロン仏大統領、スターマー英首相は本日、ゼレンシキー宇大統領と電話会談を行った。彼らは、永続的かつ公正な平和に向けた道にあるウクライナへの変わらぬ完全な支持を確認した」と述べた。
また同氏は、4か国の首脳は、ウクライナの主権へのコミットメント、ウクライナに信頼できる安全の保証を提供する準備があることなど、ウクライナにおける戦争の終結に向けた米国の努力を歓迎したと伝えた。
同氏によれば、さらに、首脳たちは、本件に関して、相互に、他の欧州のパートナーたち及び米国との間で、自らの行動を緊密に調整することで合意したという。
加えて首脳たちは、長期的に極めて重要な欧州及びウクライナの利益を保護するという目的を引き続き追求していくことで一致したという。これには、とりわけ、コンタクト・ラインがあらゆる合意の出発点であり続けることとウクライナ軍がウクライナの主権を効果的に防衛できる能力を維持することが含まれると説明された(編集注:米露の和平案には、ドネツィク州のウクライナが管理している地域をロシアに引き渡す、ウクライナ軍を縮小することが含まれていると報じられている)。
首脳たちはまた、欧州諸国、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)に関わるどような合意も、欧州のパートナーたちの承認あるいは(NATO)同盟国の間のコンセンサスが必要であることに同意したという。
ゼレンシキー宇大統領もまた21日、テレグラム・チャンネルにて仏英独の3首脳と電話会談を行ったことを発表した。
ゼレンシキー氏は、3首脳に対し、「ウクライナ、私たちの全ての人への原則的な支援に感謝する!」と書き込んだ。
また同氏は、ウクライナと欧州全体のための和平案について話し合ったと伝えた。そして、「米国とトランプ大統領とそのチームによる、この戦争終結のための努力を評価している」とし、米国側が準備した文書に取り組んでいると書き込んだ。同時に同氏は、「それは、真に尊厳ある平和を確保する計画でなければならない」とも訴えた。
そして同氏は、「原則的な立場が考慮されるように、緊密に調整している。今後の行動について調整し、(編集注:諸国の)チームが関連のレベルで一緒に作業していくことで一致した」と伝えた。