「私たちの領土は売り物ではない」=ウクライナ代表
ウクルインフォルムのニューヨーク特派員が伝えた。また、ウクライナ国連代表部広報室も同スピーチを公開した。
ハヨヴィシン副代表は、会合にて、ウクライナが被占領地を「ロシア領」と認めることは決してなく、自らの自衛や同盟選択の権利を制限することにも同意しないと強調した。また、同氏は、安保理に対して、完全かつ即時の停戦に関する決議を採択するよう呼びかけた。
また同氏は、「ロシアによる絶え間ないエスカレーションは、一連の軍事攻撃であるだけでなく、和平のあからさまな拒否でもある」と述べ、「ロシアのミサイル1つ1つが、(中略)モスクワは対話よりもエスカレーションを重視しているという意思表示だ」と訴えた。
また同氏は、ウクライナが全面侵略の開始当初から平和を希求しており、それを近付けることができる全ての中身のあるイニシアティブを支持していると強調した。
さらに同氏は、「年初から、ウクライナは戦争終結を目指すトランプ米大統領の提案を支持している」と述べ、ウクライナは米国及び欧州と世界のパートナーと建設的に作業していく準備があると補足した。
同氏は加えて、ウクライナが米国から和平計画の草案を受け取ったことを認めた。その際同氏は、「私たちは、私たちの国民にとって重要な基本原則を概説した。私たちは、戦争の公正な終結を確保すべく、計画の項目に取り組むことに同意している」と表明した。
同氏は、ウクライナにとってのレッドライン(越えられない一線)を説明する中で、「ロシアにより一時的被占領下にあるウクライナ領を『ロシア領』として認めることは、形式的でも、その他のいかなる形であっても、決してない。私たちの土地は売り物ではない(Our land is not for sale)」と明言した。
同氏はまた、ウクライナが自衛権の制限、ウクライナ軍の規模や能力の制限、同盟を選択する権利へのいかなる干渉も受け入れないと強調した。同氏はその際、「ウクライナ抜きにウクライナについて何も決めない。そして、欧州抜きに欧州について何も決めない(nothing about Ukraine without Ukraine – and nothing about Europe without Europe)」との原則を改めて訴えた。
そして同氏は、ウクライナが「私たちの言語を含め、私たちのアイデンティティを弱体化させることで、ロシアの侵略の根底にあるジェノサイドの意向に報いることはない」と指摘した。
その他同氏は、ウクライナへの支援は不可欠であり、その防衛能力の強化が必要だと強調した。同氏はまた、「ウクライナの防衛能力の強化はエスカレーションではない。それはロシアを国際的な和平努力に建設的に参加させるための、唯一の実である」と訴えた。
同氏はその上で、「平和には、ウクライナの安全保障の強化と安定した財政支援が必要だ」と強調した。
さらに同氏は、クレムリンは一貫した包括的な圧力なしには止まることはないと説明し、「この戦争を終わらせる唯一の現実的な道は、ロシアを強制的に経済的、政治的、軍事的に撤退させることである」と述べた上で、ロシアを今止めなければ、同国の侵略はウクライナにとどまらないだろうと警告した。
同氏は改めて、国連安保理に対し、「完全で、即時かつ無条件の停戦」に関する決議を採択するよう強く要請した。そして、「停戦は譲歩ではない。それは意味のある交渉のための必要な前提条件だ」と訴えた。