G7、対露制裁拡大とウクライナのエネルギー支援を確認 ゼレンシキー氏謝意
カナダのナイアガラで会合を開いたG7外相が共同声明を発出した。日本外務省が仮訳を公式ウェブサイト上に掲載した。
声明における「ウクライナの長期的な繁栄、安全保障及び防衛」の項目にて、G7外相は、領土一体性と生存権を防衛するウクライナと、ウクライナの自由・主権・独立への揺るぎない支持を再確認した。
また外相たちは、即時停戦が緊急に必要であることを改めて表明し、さらに現在のコンタクト・ラインが交渉の出発点となるべきであることで一致した。同時に、国境は武力によって変更されてはならないという原則も再度強調した。
対露制裁に関しては、「我々は、ロシアの経済コストを増大させており、また、ロシアの戦争遂行を資金援助する国及び団体に対する措置を探求している」と書かれている。
さらに外相たちは、ロシアに対する北朝鮮とイランによる軍事支援、「ロシアの戦争の決定的な支援者である中国」による武器・軍民両用部品の提供を非難した。
外相たちはその他、ロシア凍結資産について、「協調的な方法による更なる活用を含む、幅広い資金調達の選択肢に関する進行中の議論を認識」したと伝えた。
そして外相たちは、ロシアによる最近のエネルギーインフラへの直接攻撃を強く非難した上で、ウクライナのエネルギー安全保障への支援を再確認した。
ゼレンシキー宇大統領は13日、このG7外相共同声明につき、Xアカウントで謝意を表明した。
ゼレンシキー氏は、「G7外相たちの支持とカナダ・ナイアガラで出された原則的な声明に感謝している」と書き込んだ。
その際同氏は、G7が声明にて、即時停戦、交渉の出発点としての衝突ライン、国境の不可侵を支持したことに言及した他、今後もロシアや、同国を支援するロシアの支援国のコストが増していくことも表明されたと伝えた。
また同氏は、ロシアが攻撃を強める中、G7がウクライナのエネルギー・システムを支援する準備、またロシアの凍結資産をウクライナのためにさらに活用する準備があることを表明したことも伝えた。