米国の対露石油制裁導入後、ウクライナにとっての展望が改善=スターマー英首相
ウクルインフォルム
英国のスターマー首相は、トランプ米大統領がロシアの大型石油企業に制裁を導入した後、ウクライナにとっての展望が改善しているとの見方を示した。
スターマー首相がブルームバーグとのインタビュー時に発言した。
スターマー氏は、「私たちはより良い状況にある。先週、実に重大な出来事があった。最大の成果は、私たちが制裁に関して行ったことだ。私たちが(編集注:ロシアの)全ての主要な石油会社に対して制裁を導入し、その後トランプ大統領が2大石油会社に対して制裁を導入し、そしてEUが最新の制裁パッケージを発表した。これら全てが数日のうちに起こったのだ。それはロシア経済に深刻な影響をもたらした」と強調した。
そして同氏は、26日日曜日にトランプ氏と電話で、中国がロシアの石油購入を停止するよう、中国への圧力を強化することについて話し合ったと伝えた。同氏は、中国への自身のメッセージは「皆がロシアの石油の購入を停止すべき」という内容だったと述べた。
そして同氏は、「ロシア経済は間違いなく大きな損害を被っている。そして、だからこそ私たちは制裁への取り組みを続けなければならない。それが私の評価であり、EUの評価でもある」と述べた。
同氏はまた、ウクライナへの長射程ミサイルの供与についてもトランプ氏と協議したと述べた。
加えて同氏は、欧州の同盟国に対し、ロシア凍結資産をウクライナ支援に利用するための決定を加速するよう呼びかけた。同氏は、それが制裁と一緒になることで、ロシア経済が戦争を支えられる期間よりも長く、西側がウクライナを支援していくことを、プーチン氏に示すことができると指摘した。
写真:ウクライナ大統領府