ドブロピッリャ方面の反転攻勢がロシアの夏季攻勢を破綻させた=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は、東部ドプロピッリャでのウクライナ防衛戦力の反転攻勢がロシア軍の夏季攻勢を破綻させたとの見方を示した。
ゼレンシキー大統領が記者団とのやりとりの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「(編集注:ドブロピッリャ方面の)反転攻勢作戦は続いている。そして、私たちは、同作戦は非常に困難だが、非常に適時のものであると考えており、それは成功していると思っている。私たちは、その作戦がロシアの夏季攻勢作戦を破綻させたと考えている」と発言した。
また同氏は、ウクライナ軍のその作戦はポクロウシク防衛に影響を与えていると指摘した。その際同氏は、「ロシア側は、ドブロピッリャでの損耗が大きいことを理解した上で、現在どんな代償を払ってでも緊急にポクロウシクを奪取するという課題を据えている。それが、私たちが傍受やその他のデータから理解していることだ。過去数日、ロシア人は1日あたりで100人以上、200人に達するほどの自軍兵士を失っている」と発言した。
同氏はさらに、ドブロピッリャ近郊の反転攻勢はまた、ロシアが米国側に伝えた「11月までにドンバスを占領する、ドンバスの大部分を占領する」という計画を阻止することになったと述べた。
同氏はその際、「(以前は)9月までと言っていたが、その後11月までに延期したものだ」と指摘した。
そして同氏は、米政権は今はもうロシア政権による空虚な声明を信用していないと指摘した。
同氏は加えて、「私たちの対外情報庁の情報が重要だと思っている。私たちは、米国とロシアの間には現在戦争に関する共通の見解はないと思っている。米国は、ロシアが嘘をついていることを理解している。私は、未来、パートナーたちによる私たちの国への支援、戦争終結の道筋の観点から、それは重要だと思っている」と発言した。