「安全の保証」の一部は戦争終結前でも導入可能=ゼレンシキー宇大統領

「安全の保証」の一部は戦争終結前でも導入可能=ゼレンシキー宇大統領

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、「ロシアに対する勝利」とは今ロシアを阻止した上で、将来の再侵略を防ぐことを意味すると発言した。

ゼレンシキー大統領がキーウを訪問したフィンランドのストゥブ大統領との共同記者会見の際に述べた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「安全の保証は、(戦争が)終わってから導入することもできるが、それ以前にも何かしらを行うことはおそらく可能だ」と述べた。

また同氏は、昨年秋、トランプ氏が米国大統領に再選される前に会談し、その際に「勝利計画」を提示したことを喚起した。

同氏はその際、「私の見解では、『勝利計画』とは、今ロシアを阻止した上で、再び侵略する機会を与えないことである。今日、私たちの『安全の保証』は、強力なウクライナ軍、欧州の同僚たちのプレゼンス、米国によるバックストップ、制裁、そして復興という原則に基づいている。私が持って行った計画(編集注:勝利計画)は、これと似たモデルだったが、しかし、それは戦争の終結を待たずに、今すべきことに基づいていたし、そうすればロシアがこの戦争を終わらせる、というものだった」と語った。

そして同氏は、そのモデルは強力な軍隊の存在に基づいているとし、だからこそ自身はトランプ大統領に対して、ロシアが停戦や戦争終結を拒絶した場合に、ロシア領内の軍事目標を攻撃するための長射程兵器をウクライナに提供するよう求めたのだと説明した。

同氏は同時に、「勝利計画」はEU加盟も想定していたと述べ、「プーチンにそれ(編集注:ウクライナのEU加盟)が不可逆的なプロセスであることを理解させるべく、全ての同僚たちと調整して、日付を設定する必要があると思っている」と指摘した。

さらに、同氏は、ウクライナはNATO加盟を目指してきたと喚起した。同氏はその際、「米国だけでなく、一部の欧州諸国がウクライナのNATO加盟を支持していないことは、私たち皆が理解していた。しかし、トランプ大統領がかつて述べたように、『カードを手に持つ』ための一歩として、私たちがNATOへ招待されるべきだと私は思っている。残念ながら、私たちは招待を受けていない」と述べた。

その他同氏は、勝利計画には制裁アプローチも含まれていたと述べた。同氏は、「制裁パッケージがある。それは公開されており、もしロシアがこの戦争を終わらせた場合には、どの制裁が解除されるか、またどの時点で解除されるか、そしてもし彼らがこの戦争を終わらせない場合には、ロシアに科される追加制裁が何なのかが明白となっている。もしロシア人が戦争を終わらせないなら、彼らの戦争に費やす資金を削る必要がある」と訴えた。

そして同氏は、現在ウクライナのための信頼できる安全の保証は、侵略国ロシアに対する制裁と、欧州連合への加盟だと主張した。同氏は、「ロシア国家とロシア貿易に対する制裁が本当に必要だ。そして、その多くは、米国にもかかっている。今日、私たちは、欧州と米国の共通の可能性を、いかにしてロシアへの圧力強化に向けるかについて、詳しく議論した」と述べた。

さらに同氏は、今日ストゥブ氏と「有志連合」形式での活動についても協議したと述べた。


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