プーチン氏の帝国主義的計画はウクライナに限定されない=メルツ独首相

プーチン氏の帝国主義的計画はウクライナに限定されない=メルツ独首相

ウクルインフォルム
ドイツのメルツ首相は8日、ロシアの首脳プーチン氏の帝国主義的計画はウクライナで終わるのではなく、そこで始まったにすぎないと述べ、リベラル民主主義の国々は、独裁体制の国々との長期的な闘いに備え、新たな安全保障システムを構築すべきだと指摘した。

メルツ首相がドイツの外国の公館代表者たちに向けた演説の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

メルツ氏は、「全ては、プーチン氏の帝国主義的計画がウクライナ制圧で終わるのではなく、それから始まるに過ぎないことを示している。私たちは毎日、ロシアが私たちのインフラに対していよいよ攻撃的なハイブリッド攻撃を仕掛け、北海やバルト海で挑発を行っているのを目にしている。私たちは、ロシアと中国が南・東欧で影響圏を獲得しようと試みているのを観察している。よって、ウクライナが欧州における私たちの自由のためにも戦っていると言うのは、単なるレトリックではない。それは事実であり、私たちはその事実から具体的な結論を導き出す必要があるし、すでにそうしている。私たちは、欧州の平和のためのウクライナの戦いを支援している。そして、その戦いはまだかなり長く続く可能性がある」と強調した。

また同氏は、最近キーウで欧州連合(EU)代表部の建物が損傷したことに触れ、欧州の安全保障構造への攻撃の象徴的影響を過小評価しないよう呼びかけた。

同氏はさらに、現在の「時代の転換点」(Zeitenwende)は単一の出来事のことではなく、世界の勢力バランスを変えているグローバルなプロセスだと改めて指摘した。そして同氏は、「システム間の新たな対立」はすでに生じており、それはリベラルな民主主義諸国と独裁体制の同盟との間で起きていると述べた。

同氏は加えて、欧州が自らの利益を再考し、世界に新たな同盟を構築し、特定のパートナー国に依存するべきではないと強調した。

そして同氏は、「私たちは、新たな安全保障構造を構築するという根本的かつ歴史的な課題に直面している。うまく行けば、それは今後数十年間にわたって機能することになる」と述べた。

同時に同氏は、すでに正しい方向への動きが起こっているとも指摘し、ドイツは、欧州のパートナーや英国と共に、複数の重要な問題で共通の立場を見つけ、それを承認し、それを自信を持って外部に提示することができていると述べた。その際同氏は、特に、ウクライナが公正な平和へと向かう道筋における共通の支援がそれに該当すると指摘した。


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