制裁圧力をかけ続ければ、プーチンは交渉のテーブルに着くだろう=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領が記者会見の際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「米国の大きな願望が必要だ。そうすれば、プーチンは交渉のテーブルに着く。それが1つ目だ。2つ目は、ロシアには戦争を終結させる願望がないことだ。彼ら(編集注:ロシア)は、今のところ首脳陣のレベルで、この戦争が彼らに深刻な損失をもたらしていることを認識したがっていない。私たちは、政治的メンツだけのことを話しているのではない。彼らは、メンツは既に失った。私たちが今日話しているのは、彼らの経済の損失だ。彼らは残念ながら、今のところそれを感じていない。ただし、皆が、彼らの経済に酷いプロセスが進行していることは理解している」と述べた。そして同氏は、ロシアでは皆がそれをフォローしているが、それはロシアに起こることを心配しているからではなく、あとどれだけ軍に資金を投入しなければならないかについて心配しているのだと述べた。
また同氏は、現在複数の製品と企業を対象とする対露二次制裁が課されているとし、また「影の船団」への制限措置も取られているとしつつ、同時に、ロシアには徹底的に圧力をかけなければならないと強調した。
その際同氏は、「『影の船団』に徹底的に圧力をかけねばならない。良い措置が取られているが、その圧力はまだ不完全であり、まだ多くの取り組むべきことがある。エネルギー分野の価格政策や原子力分野も圧力をかけ切らねば、制裁を科さねばならない。当然、それは行われる。私は、そのためにどれだけの(制裁)パッケージが必要かは知らない」と発言した。
同氏は加えて、前日フォンデアライエン欧州委員会委員長と現在準備が進む第19次対露制裁パッケージについて話し合ったと伝えた。そして同氏は、「それら制裁は単独で発動されることはできない。なぜなら、欧州だけでは不十分だからだ。そのため、欧州は米国と調整している。重要なのは、彼らが連絡をとっており、彼らは一緒に作業を始めていることだ。非常に重要なことは、米国が強力な措置をとることだ。米国はそれが可能だし、米国は制裁政策において最強である」と発言した。