戦争は終結せねばならないが、どのような代償を払ってでもではない=メルツ独首相
ウクルインフォルム
ドイツのメルツ首相は27日、ロシア・ウクライナ戦争は終結せねばならないが、しかしどのような代償を払ってでもではないし、ウクライナの降伏によってではない、と発言し、もしそうなれば、ロシアのプーチン氏は次の戦争を準備する時間を手に入れてしまうと指摘した。
メルツ首相が、マクロン仏大統領、トゥスク・ポーランド首相と共にモルドバ首都キシナウを訪れた際にサンドゥ・モルドバ大統領との共同記者会見時に発言した。ガーディアンが報じた。
メルツ氏は、「この戦争は終結せねばならない。しかし、どのような代償を払ってでもではない。私たちは、ウクライナが降伏することを望まない。そのような降伏は、ロシアに時間を与えるだけであり、プーチンはその時間を次の戦争への準備に利用する」と発言した。
その他同氏は、モルドバのために「欧州連合(EU)への扉は開いている」と述べ、改革実施においてドイツの専門家を派遣するなどの手段で、その道におけるモルドバを支援し続けると約束した。
ロシアによる攻撃的な立場へのモルドバの懸念にコメントする中で、メルツ氏は、ロシアがモルドバの民主主義への介入を試みていると指摘し、欧州はモルドバの「自由と主権を保護」し続けると発言した。
なお、8月27日、モルドバでは独立記念日が祝われていた。